滝野川城

所在地:東京都北区滝野川3丁目
2017年6月18日更新(訪問日:2011年8月13日)

◆概要◆


滝野川城は豊島氏の一族・滝野川氏により文明年間(1469〜87年の間)に築かれました。 滝野川は石神井川の別名で、滝のように勢い良く流れる様子がその名の由来となっています。 豊島氏は1477年の長尾景春の乱で太田道灌により滅ぼされたことを考えると、両者が武蔵の権益をめぐって対立を深める中で築かれたと考えられます。 当地は1180年に源頼朝が陣を張った「松橋」の地であり、源頼朝は石神井川河岸の洞窟に祀られた弘法大師の作と伝わる弁財天戦勝祈願しました。 戦いに勝利して鎌倉に幕府を開いた源頼朝は弁天堂を建立し、所領の田地を寄進したと伝わります。 当時から金剛寺があったとされます、位置が城と重なるため、寺勢が衰えた室町時代中期に城として利用されたのではないかと考えられています。 現在は城跡に金剛寺がありますが、河岸はコンクリートで護岸されており、言い伝えのある弁財天は金剛寺の本尊となっています。
滝野川城 金剛寺
金剛寺
滝野川城 説明板
源頼朝布陣伝承地の説明板
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