二宮城

所在地:東京都あきる野市二宮
2017年6月16日更新(訪問日:2013年4月27日)

◆概要◆


二宮城は1356年に大石信重により築かれました。 大石信重は木曾家教の3男として生まれ、山内上杉氏の始祖・上杉憲顕に仕えていた大石為重の養子となりました。 1368年にあった平一揆の後、大石氏は討伐された河越氏の旧領を引き継いだと考えられています。 大石信重から数代は武蔵守護代として活躍しましたが、1440年の結城合戦中に当主・大石憲儀が没すると、山内上杉氏の家宰・長尾景仲が武蔵守護代に就き、大石氏の衰退が始まりました。 1455年に足利成氏が挙兵した享徳の乱では、分倍河原の戦いで当主・大石房重が討死。 その跡を継いだ大石顕重は、扇谷上杉氏が河越城や江戸城を築いたことに対応して、多摩川流域を制圧する目的で高月城を築き、本拠を移しました。 二宮城の所在地は現在も確定しておらず二宮神社が有力な比定地で、1983年に行われた発掘調査では戦国時代の居館跡が見つかりました。 また、1982年に法林寺館から北に300m程の所にある新興住宅街で行われた発掘調査でも戦国時代のものと見られる建物跡が発掘されており、こちらも有力な候補となっています。
二宮城 二宮神社の鳥居
二宮神社の鳥居
二宮城 二宮神社
二宮神社
二宮城 縁起と城跡の説明板
縁起と城跡の説明板
inserted by FC2 system