◆概要◆

正確な築城時期は不明ですが、三好氏配下の小笠原氏により守られてきました。 室町幕府の管領・細川高国に追放された10代将軍・足利義稙や、織田信長に京を追われた14代将軍・足利義栄が落ち延び、この地で没しています。 戦国時代には三好氏配下の四宮氏が城主となっていましたが、長宗我部元親が阿波国を占領すると、その配下の真下飛騨守が城主となりました。 豊臣秀吉が四国を制圧すると蜂須賀家政が阿波国の領主となり、益田正忠を城番として撫養城を守らせました。 その後、江戸幕府の「一国一城令」により、1638年に廃城とされ破却されました。 1830年に旧城主・四宮氏の子孫と近藤利兵衛が共同で城跡に妙見神社を建立しました。 さらに、1965年には地元鳴門市出身の人類考古学者・鳥居龍蔵の業績を記念した博物館として模擬天守が建てられました。 この博物館は2010年に移転し、現在はトリーデなるととなっています。