◆概要◆
諏訪原城は1573年に武田勝頼が築城の名手・馬場信春に命じて築かせました。 本丸、二の丸、三の丸、大手郭、帯郭、西の丸、搦手、亀甲曲輪の８つの郭の配置が扇に似ていることから「扇城」とも呼ばれていました。 大小様々な堀が駆使され、いずれも深く鋭い様は土の城の傑作とも言うべきものです。 城内の一角に諏訪明神を祀ったことが、諏訪原城の名の由来となっています。 1575年に長篠の戦で織田・徳川連合軍に大敗すると、その勢いのまま徳川軍が攻め寄せ落城しました。 1582年に武田勝頼が滅ぼされると存在意義がなくなり、廃城になったものと思われます。