◆概要◆

山陰と山陽とを結ぶ街道沿いに位置する交通の要衝で、尼子氏の拠点として尼子十旗の一つに数えられました。 三刀屋城の歴史は古く、1221年に地頭職に任じられた諏訪部扶長が築いたと伝わります。 その後、諏訪部扶長の末裔が三刀屋氏を称し、1588年に領地を没収されるまで三刀屋が本拠としました。 1600年の関ヶ原の戦いの後に毛利氏に替って堀尾氏が入城しました。 堀尾氏は当初、三刀屋城を改修しようと考えていましたが、1615年に発令された一国一城令により廃城となり、松江城へ移ったとされます。 改修中の石垣が現存しており、その大きさから松江城ではなく、三刀屋城を本拠にしようとしていたと言う説もあります。 現在、城址公園として整備され、本丸まで車で登ることができます。