水口城

所在地:滋賀県甲賀市水口町本丸
2018年10月7日更新(最終訪問日 2008年2月11日)

◆概要◆


江戸幕府3代将軍・徳川家光が1634年、上洛の際の宿館として築き、城内には二条城を模した豪華な御殿が築かれました。 しかし、将軍の宿舎として使われたのはこの1回限りで、その後は幕府の任命した城番が管理する「番城」となりました。 1682年に加藤明友が2万石で入城して水口藩が成立し、同氏の居城となりました。 1695年に鳥居氏が一時藩主となりましたが、1712年に再び加藤氏が藩主となりそのまま明治維新まで続きました。 水口藩は「幕府からお借りしている城」として大切に管理し、居城にもかかわらず本丸御殿を使用しませんでした。 明治維新を迎えると廃城となり、本丸御殿は一部を残して撤去されました。 旧本丸は学校の敷地となり、水口高校の運動場として利用されています。 石垣は出丸部分と乾御矢倉部分を残してほとんどが近江鉄道の線路敷設に使用されました。 水堀埋め立てなどの意見も出されましたが、1972年に将軍家宿館遺跡としての価値が評価され、滋賀県の史跡に指定されたのを契機に保存整備されることとなりました。 そして、石垣の遺構が残る出丸部分を整備修復し、1991年11月に水口城資料館が開館しました。 この資料館は御矢倉の往時の姿を模したもので、木造2層2階建ての破風を凝らしたものです。
水口城資料館
開館時間:
10時〜17時
休館日 :
木曜日、金曜日、12月29日〜1月3日
入館料 :
大人150円、小中学生80円
水口城
水口城
水口城
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