◆概要◆

滝ノ城は柳瀬川の北岸にある断崖上に築かれ、曲輪や空掘などがはっきり残っています。 武蔵国守護代・大石氏により築かれたと考えられていますが、それを裏付ける史料は乏しいです。 大石氏は武蔵南部に勢力を誇った豪族で、関東管領・山内上杉氏の重臣でした。 しかし、1546年の河越夜戦で後北条氏の武蔵支配が決定的となり、大石氏は後北条氏の配下となりました。 滝ノ城は北条氏照の本拠である滝山城のすぐ北にあったため、北関東を攻略する際の重要な拠点となりました。 1590年の豊臣秀吉による小田原征伐の際に落城し、そのまま廃城になったと考えられています。 現在、本丸跡には城山神社があり、麓は城山公園として整備されています。