◆概要◆

丹南城があった黒姫山古墳は、5世紀中期に豪族の丹比氏によって築造されたと考えられています。 全長114メートル、幅65メートル、高さ11メートルの前方後円墳であり、周囲を水堀で囲まれています。 竪穴式石室からは24領の甲冑が出土しており、これは日本最多です。 発掘調査の結果、盛土によって斜面を急にして防御力を上げた形跡があり、南北朝時代に城砦として利用した形跡が確認されました。 大阪や奈良にはこのように古墳を利用した城砦が数多く見られます。 現在は宮内庁管轄のため古墳への立ち入りは出来ませんが、周辺はよく整備されており、周囲を散策することなら出来ます。