◆概要◆
八重瀬城は1400年頃に八重瀬按司により築かれました。 この八重瀬按司は山南王・承察度の叔父・汪英紫であったと考えられ、絶大な権勢を誇っていました。 城域は2つの郭と一段高い物見から成り、かなり崩れてはいますが周囲を石積みで囲まれています。 伝承では八重瀬按司が玉村按司の夫人に横恋慕し、挙句の果てに両者を殺害。 その後、生き延びた長子・若按司が勝連の平安名大主と玉村按司の頭役であった波平大主の助力を得て八重瀬按司を攻め滅ぼしたとされる組踊・忠臣身替の巻があります。 八重瀬城は信仰の地・八重瀬嶽の中腹にあり、本殿跡には「ナカジク火の神」の拝所があります。 また城内にはこの他にも「城火の神」「グシク井泉」が祀られています。 現在は八重瀬公園となり、寒緋桜の名所となっています。