具志川城

所在地:沖縄県糸満市喜屋武
2012年7月4日(訪問日:2012年6月30日)

◆概要◆


具志川城は喜武岬のすぐ西にある断崖に築かれ、海側から一の丸、二の丸の順に構成されています。 石垣は珊瑚石による野面積みで、城門や曲輪の外周を囲んでいます。 二の丸には火吹き穴と呼ばれる垂直な穴があり、海に通じているため非常時の脱出に使われたと考えられています。 城の規模は東西約80m、南北約30mであり、沖縄のグスクとしては小規模な部類に入ります。 沖縄には同名の「具志川城」があと2つあり、伝承によれば久米島の具志川城が真仁樽に攻められ落城し、城主・真金声按司が本島に逃れて同名の城を築いたとされます。 うるま市にあるもう1つの「具志川城」も海岸沿いにあり、真偽は不明ですが規模や構造がとてもよく似ています。 記録が無く築城年は不明ですが、発掘調査では13世紀中頃から15世紀中頃までの中国製陶磁器が出土しています。 2000年より石垣の修復工事が行われており、場所によっては真新しい石が積まれている箇所もあります。
具志川城 城門跡
城門跡
具志川城 火吹き穴
火吹き穴と城壁
具志川城 城址碑と説明板
城址碑と説明板
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