◆概要◆

1562年、臼杵湾に浮かぶ丹生島に城を築いた大友宗麟は、府内大友館より本拠を移しました。 1578年の耳川の戦で大敗後、大友宗麟の勢力は急速に衰退し、島津義久による侵略は激しさを増しました。 大友宗麟は豊臣秀吉に助けを求め、九州征伐が行われました。 島津軍は府内を攻め落とすなど大友氏を追い詰めていましたが、大友宗麟は大砲の国崩し二門で臼杵城を死守。 島津軍の侵攻を食い止めたため豊臣軍の九州征伐が間に合い、滅亡を免れました。 しかしこの翌年、大友宗麟はこの世を去りました。 家督を継いだ大友義統が改易され、福原直高が臼杵城の城主となりました。 関ヶ原の戦の後は稲葉貞通が城主となり、以後、明治に至るまで稲葉氏が居城としました。 廃藩後は建物が一部を残して取り壊され、周囲の海も埋め立てられました。