◆概要◆

筒井城は興福寺衆徒・筒井氏の居城で、大和国の中心的存在でした。 南北400メートル、東西500メートルの規模で筒井集落を囲んでおり、中世の城としては規模が大きなものでした。 現在でも筒井集落では道が複雑に折れ曲がっており、まっすぐ進むことが出来ない構造になっています。 また、内堀で囲まれた部分は「シロ畠」と呼ばれていて、周囲より一段高くなっています。 この部分がちょうど筒井城の中心的な場所でした。 室町時代から戦国時代にかけて数度に渡る戦いの舞台となりましたが、1580年に織田信長の大和一国破城命令により廃城となりました。 城跡には菅田比売神社があり、周囲には土塁や水堀などが残っています。