◆概要◆

信貴山城は河内国と大和国を結ぶ要衝の地にあり、1536年に木澤長政により築かれました。 木澤長政は河内国から大和国へ勢力を拡大するため、両国に睨みの利く当地を選んだと考えられています。 室町幕府により木澤長政が討たれ落城後はしばらく廃城となっていましたが、やがて松永久秀により改修が加えられました。 現在空鉢堂のある山頂を中心に南北700メートル、東西550メートルにわたる規模があり、大和国有数の大城郭でした。 山上には日本で2番目となる天守を設けるなど先進的な城であり、織田信長のその後の築城術に大きな影響を与えたと考えられています。 松永久秀も木澤長政同様に帰順と離反を繰り返しており、織田信長から離反した1577年に攻め滅ぼされて、信貴山城は廃城となりました。