宝来城

所在地:奈良市宝来4丁目
2012年5月4日(訪問日:2011年8月3日)

◆概要◆


宝来城は古墳時代に築かれた安康天皇陵を室町時代に宝来氏が城として利用したと考えられています。 安康天皇は453年に即位した第20代天皇で、4年在位し56歳の時に妃の連れ子に殺され崩御しました。 安康天皇は大草香皇子の妹を弟・幼武皇子(のち雄略天皇)に嫁がせようとしましたが、手違いがあり大草香皇子を殺してしまいました。 後にその事に気づいた安康天皇は、償いのため大草香皇子の未亡人を自らの妃としましたが、連れ子の眉輪王に真相が知れ、寝首をかかれてたのだそうです。 宝来氏は官符衆徒の一員であり、有力な国人でした。 大和から河内に通じる大坂街道沿いにあったため大和防衛の要でしたが、赤沢朝経や木沢長政、松永久秀らが大和に侵攻すると落城しています。 天皇陵であることから宮内庁が管理しているため、城跡への立ち入りはできません。
宝来城
安康天皇陵
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