箸尾城

所在地:奈良県北葛城郡広陵町的場
2011年9月18日(訪問日:2011年8月3日)

◆概要◆


箸尾城は高田川と葛城川に挟まれた的場地区に室町時代に箸尾氏によって築かれました。 城の周りには水堀を巡らせた環濠となっています。 箸尾氏は筒井氏、越智氏、十市氏と並ぶ大和四家の1つでした。 箸尾氏は時に越智氏と、時に筒井氏と行動を共にして激しい争いを繰り返しました。 大和に侵攻した松永久秀に味方しましたが、筒井順慶が大和守護となると、大和国内の城は郡山城を除いて全て廃城とされました(1580年・大和一国破城令)。 この時に箸尾城も廃城となっています。 箸尾氏は筒井氏に仕えましたが、筒井氏が移封された際には従わず、新たに大和郡山城主となった羽柴秀長に仕えました。 羽柴秀長の没後は、新たに大和郡山城主となった増田長盛に仕えました。 現在、城跡は住宅街となっていますが、水堀の名残である水路が残っており、環濠であったことを偲ばせます。 また、天理教の教会に面した道路脇には城址碑が建てられています。
箸尾城 城址碑
城址碑
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