◆概要◆

足利氏一門で奥州探題・大崎氏の家臣・氏家弾正が応永年間（室町初期）に築き、代々居城としました。 当初は「岩手沢城」と呼ばれていました。 氏家氏は1590年、奥州仕置により大崎氏とともに改易されました。 翌年、伊達政宗の領地替えのため、豊臣秀吉に命じられた徳川家康が榊原康政に縄張りさせて大幅な改修を加えました。 外堀をめぐらした急峻な崖の上に土塁と内堀を備え、本丸、二の丸、三の丸も深い掘切で区画され、東西800メートル、南北700メートルの大規模な城となりました。 伊達政宗が仙台に移るまで12年間居城とした後は第四子・伊達宗泰に与え、岩出山伊達氏は明治維新まで岩出山城を居城としました。 現在城跡にある伊達政宗像は、元々は仙台城跡にありました。 第二次世界大戦時に金属類回収令で銅像を失った仙台城に1954年に設置されました。 その後、仙台城に騎馬像が設置されることとなり、伊達政宗が青年期を過ごした岩出山城に1962年に移設されました。