◆概要◆

四日市陣屋は天領である四日市を統治するため、代官の水谷光勝により1603年に築かれました。 陣屋は堀と土塁により四方を囲まれ、南側に枡形の虎口が設けられていました。 1722年に代官が多羅尾光忠に交代し、1724年には大和郡山の柳沢吉里の領地となりましたが、1801年に再び多羅尾氏が代官となり、明治維新まで四日市を統治しました。 明治時代になると陣屋は度会県の支所、安濃津県支所、三重県庁が置かれましたが、地租改正に反対する農民が蜂起した1876年の伊勢暴動で破壊され焼失しました。 現在、四日市陣屋の跡地には四日市市立中部西小学校があり、遺構はありませんが正門脇に説明板が設置されています。