◆概要◆

富岡城は天草下島の北西にある富岡半島の丘陵上にあった梯郭式の平山城でした。 城の南には堀の役割を果たした袋池があり、東部には砂嘴に囲まれた巴湾が天然の土塁となっていました。 また、陸からの攻撃は砂州以外に通り道が無く、極めて攻撃し難い天然の要害を形成していました。 天草・島原の乱では城代が本渡で討ち取られましたが、原田伊予が一揆軍の猛攻に耐えて城を守り抜きました。 乱の後、石高の半減や本丸・二の丸の破却などを行って城の維持費削減を敢行し、領民の負担を軽減する政策がとられました。 1994年より城の発掘・復元が行われ、国立国会図書館にある『肥前甘艸富岡城図』をもとに城の復元が行われました。 2005年3月に復元作業が終了し、富岡ビジターセンターとして石垣や櫓が復元されました。