◆概要◆

日本三名城に数えられる熊本城は、1607年に加藤清正により築かれました。 天守3基、櫓49基、櫓門18基、城門29基がありました。 「武者返し」と呼ばれる美しい曲線を描く石垣はとても有名で、地形を巧みに利用した独特の築城技術がみられます。 加藤家2代、細川家11代の居城となり、1877年の西南戦争では新政府軍が薩摩軍を相手に50日余籠城し、難攻不落の城として真価を発揮しました。 しかし、薩摩軍総攻撃の2日前に原因不明の出火により、天守など主要な建物を焼失。 現在の天守は1960年、熊本国体の開催に合わせて再建された鉄筋コンクリート製です。 近年は本丸御殿や飯田丸五重櫓など着々と復元が進められていましたが、2016年4月の熊本地震により天守をはじめ多数の建築物が倒壊。 石垣も多くの箇所で崩落したため、城内の殆どが立入禁止となっています。 復旧には長い歳月と多額の費用が必要とされており、20年以上かかると見られています。