内山城

所在地:群馬県吾妻郡中之条町折田
2017年9月17日(訪問日 2014年4月13日)

◆概要◆


内山城は『加沢記』では仙蔵城と記載されています。 国道353線沿いにあり、コンクリート壁の間から城跡への道があります。 城内の一角に送電線の鉄塔があり、正確にはその保守用の通路です。 城は1563年頃、吾妻郡に侵攻した真田昌幸により築かれました。 吾妻郡は上杉家の家臣・斎藤氏が支配しており、その本拠である岩櫃城を攻めるための拠点でした。 岩櫃城は守りが堅く攻め落とせなかったため、真田昌幸は斎藤憲宗と和睦しました。 真田昌幸はこの時に斎藤家臣の多くを調略し、年内に真田軍が再び岩櫃城を包囲すると、内応者によりあっさり落城してしまいました。 それでも、斎藤憲宗の子・城虎丸は天険の要害である嵩山城に籠り、上杉謙信や白井長尾氏、尻高氏らの支援を受けて抵抗を続けました。 しかし、1565年にはその嵩山城も陥落し、斎藤憲宗・城虎丸は自害して、吾妻郡一帯は真田昌幸の領地となりました。 吾妻郡攻略が終わると、内山城も役割を終えて廃城になったものと思われます。
内山城 図
説明板の図
内山城
鉄塔のある山が城跡です
内山城
登城口はコンクリートの切れ目です
内山城
入口からすぐの所にあります
内山城
登城路は人の歩いた跡で何とかわかります
内山城
群馬の山城でよく見かけるカモシカ
内山城
最初に現れた堀の痕跡
内山城
鉄塔がある所も曲輪です
内山城
裏側に回り込むと堀切がありました
内山城
東側の尾根はボコボコに堀切られています
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